08/11 雨


アルバムのMV「雨」



オープニング



森田剛が暗闇から浮き上がってきて手を伸ばす。

それだけで
自分の首根っこを締め付けられるかのような息苦しさが伝わるし
いっそ静かに目を閉じてこのまま逝ってもいいのかな、と思えてしまう。



彼が拳を口に咥えてるシーンを
あるブロガーが
「なにか産まれてくるのかと思った」と言ってたんだけど(この人はゾンビみたいと言うてたw)


私は哀しみと同時に込み上げてくる正気と理性に蓋をして
このまま誰も何も居ない闇の中に
彼が溶け込んで消えてしまおうとしてるのかと思ったよ。


森田剛の最期は
(この場合、生命を落とすのではなく演者の世界を終えるラストという意味だけど)  


静か動かと云えばどちらでもなくて
私のイメージは「墨を摺る」ような佇まいなのではないかと思ってる。


音はしない。

風がすこし。

白檀の香りが仄かに。

硯は削られ 終焉近づくけれど
手元の墨は徐々に色濃くそこに確実に残る。



そんな偶像を勝手に植え付けてる私としては
あのMVは 真理探求の域だ。あれぞ森田剛。(笑)





中盤



トニセンは「内」で藻掻いたまま
カミセンは「外」で足掻き始めてるという形。



私は森田剛が脱退、退所という「外」に居場所を求め始めたことを示唆してるのかと思った。


それはカミセンにとって
岡田のように血で染る刺された痛みでもあり
健くんのような堪えきれず嗚咽で溢れた惨さでもある。


ほら、トニセンは3人の枠、守られるから。



形、変われど、そこに、ずっと、在るから。





車の中にいても音は出せる。(イノッチ)

鎖に繋がってても足は逃げ出せた。(ひろし)

濡れずに踊ることが出来ていた。(まさ)





トニセンはいいな。まだ先があるもん。
素直に拗ねたくなる。







ピリオド



森の中で6人揃うのに 揃わない踊り。


呼吸は乱れ
髪は濡れ  手は汚れ  覚束無い足取り。



最後、一筋の光でも射し込んで来るのかと思いきや
ただただ無欲にコンテンポラリーを続ける姿は
赤い靴履いたら脱げなくなって、足を斬ることでしか動きが止められない何かのストーリーみたいだった。



終わらないのなら。

終わらないでいてくれるのなら。



息途絶えるその瞬間まで
そこでどんな6人でもいいから
無様な失態さらけ出して永遠に踊り続けてよ。



そんなエゴを殴り付けたくなったファンが
ここに居ることを書き記しておきます。




やっぱ、解散いやだ。むうぅ。


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